VOL.12 実際にピルを使ってみて...その③ ~避妊効果について掘り下げる~
最近フリウェルULDを使っていて思ったことがあります。もしかして若干浮腫みやすいかも。いつもより顔の浮腫みが気になる気がします。やはり浮腫みという点ではとくに第4世代ピルのヤーズフレックス等では改善されていたようですね。実感しました。
さて、私はあまり気にしていなかった「避妊効果」に関して保険ピル間で比較すると、ルナベル・フリウェルULDは効果がやや弱いです。パール指数2.98であり、100人いれば3人ほど妊娠するという割合です。それ以外の保険ピルはパール指数1未満あたりのようですね。なので避妊効果は、避妊目的の自費ピルと同等と言えます。
避妊効果を得るということについて考えると、排卵してしまっては元も子もないわけですから、ピルシートの1週目で2日以上飲み忘れがあると排卵する可能性があるということです。そして7日間飲み続けると排卵は抑制できます。
そのためたまに、ピルを飲んでいるが飲み忘れがあったため緊急避妊薬を希望する方がいますが、大事なのはいつ飲み忘れがあったか、ですが、実際には患者の記憶はうろ覚えであったり、確証もなく、万が一妊娠してしまっては訴訟されかねないので、安全を期して緊急避妊薬は飲んでしまった方が無難かなと思います。とはいえ、それは他人である医師の観点であり、私自身であったら日数等を考慮して緊急避妊薬は極めて必要なさそうと判断したら飲まないですけどね。これは自己責任で方が付くのでそれができるということです。
緊急避妊薬はかなり安全なお薬です。ほぼノーリスクと言っていいでしょう。
もちろん多少の吐き気やめまいが出るという人はいるかもしれませんが、身体に悪影響はほとんどありません。排卵を遅らせるだけです。そのためその後消退出血が起こる可能性はあります。
結局、妊娠につながるのは、性交渉前後でちょうど排卵が起こっており、精子と卵子が出会い授精するという過程が必要なので、排卵を遅らせてしまえば授精することはないということです。逆にすでに授精してしまっている場合、緊急避妊薬は効果がありません。そのため性交渉後72時間以内に飲むことを推奨されているのです。
日本では少し高いのが玉に瑕ですがね。