VOL.13 オンライン診療初診（来院なし）で保険ピルは可能なのか？

さて、表題についてですが、これを行うメリットは大きいと感じます。月経困難症で困っている人達は、原因はどうだっていいから症状の改善を求めてピルを欲している人が少なからずいることと思います。
ただ一つ懸念されることとしたら、器質性月経困難症の除外をどうするか？です。月経困難症の原因に、筋腫や内膜症があり、ピルの処方だけではうまくコントロールできない場合には、きちんと対面で受診してもらい細かな調整を行ったり、数か月に一回のエコー検査で病変の評価を行った方が良いからです。
これを解決する方法が、画像診断クリニックとの連携です。オンライン診療でそのまま画像を撮る日を予約して、浜松町にある画像診断クリニックに行ってもらいMRIを撮ってもらいます。1週間ほどで結果が当院に届くため、その画像をもとに器質性月経困難症を除外できれば、そのままオンライン診療にて処方を継続できます。大きな筋腫や内膜症が発覚した場合には、定期的に評価をする必要があります。評価の方法は3～6か月おきに来院してエコーで評価するのが一番かと思いますが、よっぽど受診したくないという場合には、数年に1度MRIを撮るのがいいかと思います。

オンライン診療、初診で保険ピルの処方は最近は大手でもおこなっています。（今までは自費のみのオンライン診療が多かったですが）
そこと当院を差別化するとしたら、当院はいち婦人科クリニックがおこなっており、産婦人科専門医資格のある女性診療に携わった医師が、毎回真摯に対応できるというところでしょうか。