Vol.24 実際にHPV自己検査キットを使ってみた

Vol.24 実際にHPV自己検査キットを使ってみた

院長の柴田です。
今回原田産業のHPV自己検査キット「エヴァリンブラシ」を実際に使ってみました。

HPV自己検査キットとは何ぞや?という方に。
本来は子宮頸がん検診として、20歳以上の性交渉歴のある女性は2年に1回検診を受けるよう推奨されており、無償クーポン券などが自宅に届くようになっているのですが、実際にこれを使って病院に行く女性は日本では4割、東京都では2割と言われています。

これでは子宮頸がん撲滅の対策になっておらず、どのように未受診者を減らすかというところが重要になってきます。

そこで、世界的にも選択肢として選ばれているのが、HPV自己検査キットです。

これは、自身で検体を採取するため、病院に行く手間を省けるというところがメリットです。

ここで疑問になるのが
・どうやってとるの?
・ちゃんととれるの?
・使用感は?
・検査結果合ってるの?
・陽性だったらどうするの?

というところが出てくるかと思います。
そのため、私が実際に使ってみることにしました。

使い方ですが、パッケージからキットを出して、先端のブラシ部分を出して、それを膣内に挿入して、5回回して、検体をとります。
説明書や動画があり、使い方は簡単といっていいと思います。
全所要時間は5分ほどでした。自宅でできるのでそこは非常に便利かと思います。
採った検体は郵送で病院に送るか、持参するだけです。

ブラシの先を出して、かがんで膣内に挿入して、5回まわして膣分泌物を採取するのですが、
私はこの時結構痛いなと感じました。
しかし、これは私のかがみ方が甘かったせいで、膣の壁にブラシが当たってしまっていたのだと思います。きちんと膣に対して垂直に挿入できれば、そんなに痛くはないのではないかと思います。
ちゃんと垂直に入っていると痛くない.png

さて、使用感はそんな感じでした。

次は結果についてです。
実は私はHPV陽性患者のため、本当に結果が合っているか確認のためにも使ってみました。

結果はもちろんHPV陽性でした。合致してます。
ただ、どの型が陽性かまでは出ていませんでしたが、HPVハイリスク型の陽性の有無がわかれば十分だと思います。

HPV陽性の方は、病院で検査を受けてください。

つまり、HPV自己検査によって、病院に行く必要があるかどうかを判断できるのです。

いかがでしょうか。
気になった人はどうぞお試しください。
自己負担(7000-8000円)になってしまいますが、良い選択肢の一つだと思います。

子宮頸がん撲滅を願って。

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