Vol.27 生理はなくても大丈夫?
月経困難症、子宮内膜症で生理の回数を減らすお薬を勧められた方
黄体ホルモンの薬を飲むことになった方で生理が来ない方や、
ヤーズフレックスなどの連続投与で生理の数を減らした方。
生理が来なくて大丈夫なの?と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
回答は「問題なし」です。
生理は、その時妊娠するために必要な工程であり、毎月、排卵後に受精卵が着床する内膜のベッドが、妊娠成立しなかった場合、不要な内膜が剥がれるということで起こるものです。
つまり妊娠を考えていないときには、生理はなくて良いと言えます。厚い内膜のベッドを作る必要がないためです。
ただし、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)で生理不順があって、3か月以上生理が来ていないという場合には、エストロゲン依存下にあり、放っておくと将来子宮体癌のリスクも上がりますから、その場合はお薬を使って生理を起こさせてあげた方が良いです。
PCSOの方でも1,2か月で生理がきていればそのまま経過観察でもいいと私は思っています。生理来ない方が楽ですしね。
ピルや黄体ホルモンを使って、お薬による調整下での生理を来させないという方法は、子宮体癌のリスクをむしろ下げますし、排卵抑制による卵巣がんのリスク低減効果もあります。
乳がんリスクを若干あげるという観点もありますが、
基本的にはがんは早期発見が基本。
市からのがん検診をきちんと受けていればやれることはやっているということになります。
そして、よく聞く懸念が、ピルをやめた後は本当に問題なく妊娠できるの?という質問ですが、これも全く問題ないですね。
私もピルをやめて2か月で妊娠できました。
さて、人は見えないことや、起こっていないことへの不安が多く、妄想の不安に駆られることが多いのかもしれませんが、
実際には怖いことは起こらないことが多いようです。
話は逸れましたが、生理は来ない場合でも怖いことが起こっていないことも多いので
いつでもご相談ください。