風疹ワクチンについて
さらに、接種後年数の経過と共に、免疫が低下してきた人に対しては、
追加のワクチンを受けることで免疫を増強させる効果があります。
ワクチン接種後の副反応
最も多く見られるのは発熱です。接種後1週間前後に最も頻度が高いですが、接種して2週間以内に発熱を認める人が約13%います。その他には、接種後1週間前後に発疹を認める人が数%います。
アレルギー反応として
- じんま疹約3%
- 発熱に伴うけいれん約0.3%
があります。
2回目の接種
接種局所の反応が見られる場合がありますが、発熱、発疹の頻度は極めて低いのが現状です。
稀な副反応として脳炎・脳症が100万~150万人に1人以下の頻度で報告されていますが、ワクチンとの因果関係が明らかでない場合も含まれています。
なお、麻しん含有ワクチンは、ニワトリの胚細胞を用いて製造されており、卵そのものを使っていないため卵アレルギーによるアレルギー反応の心配はほとんどないとされています。しかし、重度のアレルギー(アナフィラキシー反応の既往のある人など)のある方は、ワクチンに含まれるその他の成分によるアレルギー反応が生ずる可能性もあるので、接種時にかかりつけの医師に相談してください。
妊娠前の接種を推奨
妊娠初期(20週以前)に風しんにかかると、胎児に感染し、赤ちゃんが難聴・白内障・先天性心疾患を特徴とする先天性風しん症候群を持ってうまれてくる可能性が高くなります。
妊娠前であれば未接種・未り患の場合、ワクチン接種を受けることを積極的に検討すべきですが、既に妊娠しているのであればワクチン接種を受けることが出来ません。
現在、風疹麻疹混合ワクチンが入手困難となっているため、抗体価の低い人に対しては、自費診療で風疹ワクチンの接種(5000円)となります。
風しんワクチン(主に接種されているのは、麻しん風しん混合ワクチン)を接種することによって、95%以上の人が風しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。
また、2回の接種を受けることで1回の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫をつけることができます。